対話型グループ絵画鑑賞(SAV)とは?


グループが一つの作品を前にし、それぞれの感想や自由な発想を対話しながら行う美術鑑賞の方法として、ニューヨーク近代美術館( Museum of Modern Art)で開発された「VTS(Visual Thinking Strategies)」と呼ばれる鑑賞方法があります。 通常の美術観賞とちがい、一点ずつの作品について自由に深く対話していくということが大きな特徴です。
SAVとは、VTSに視覚障碍者の方を迎え一緒に鑑賞する方法です。お互いに感じる新しいイメージに出会い、やさしさに接することで、新たな発見につながります。
運営団体(CLD)について
アートを介して対話し共に観る、新しい美術方法として1980年代に、ニューヨーク近代美術館( Museum of Modern Art)で開発された「VTS(Visual Thinking Strategies)」と呼ばれる方法があります。解説を一方的に聞くのではなく、グループで対話型の絵画鑑賞をすることで作品をより深く、多角的に見つめることができ、新たな発見につながります。 わたしたちはこうした美術鑑賞方法に視覚障碍者の方を交え「ソーシャルアートビュー」、SAV(Social Art View)※商標登録 第6225167号 出願済とし、対話型グループ絵画鑑賞を行っています。 この活動を通じ、「老いも若きも対話、交歓できる社会」を目指しています。

代表からのメッセージ

サードキャリアの年齢となり市民活動や福祉活動を通じて社会に役立つことは何かと考える機会が増えるようになりました。大好きで得意なアートやデザイン領域で貢献できる事を模索していた中、『目の見えない人は世界をどうみているのか』(著書:伊藤亜沙氏(2015年4月_光文社.新書)に出会い、「見えない人のみえる世界」に興味をもちました。
その中で、体が不自由な方や高齢者等と健常者が平等に楽しみ、喜ぶことができる絵画鑑賞の活動を知りました。全盲で活動のナビゲーターである難波創太さんと出会った事は、慎重派の私が組織をつくり、人を巻き込むほど大きな魅力を感じる出来事でした。
アートを介し目の不自由な方や、晴眼者の方々とコミュニケーションをはかる事は、新しいイメージや創造の種を得て、その悦びや歓喜の瞬間を強く感じとることで新たな幸せを感じる事ができます。活動を通じてがひとが幸せな人生をおくることに貢献してきたいと思います。