身近なAC講座 5日目 「アートを見ると、人が見えてくる。」

身近なアートコミュニケーター養成講座5日目。
アートカードと褒め言葉で、お互いの魅力を見つけ合うワークを実施。
カードがあることで言葉がイメージとなり、自分の新しい一面に気づく時間に。
直感の楽しさを感じて、SAV、VTSへ移っていくことに(林賢)。

5日目 考えすぎず、インスピレーションで物事を見ることも大切!

今日は男性1人、女性8人で、いつも通り2つのグループに分かれて講座が行われた。今回もアートカードを使ったコミュニケーションゲームからスタート。今日の目的は「セルフコンパッション(自分への思いやり)」を高めることだ。

目の前には多くのアートカードと、「おしゃれ」「優しい」などの褒め言葉が書かれた付箋が並んでいる。グループのメンバーそれぞれに合うアートカード1枚と付箋3枚を選ぶ。

最初は「まだ4回しか会っていないのに……」と少し戸惑った。しかし、その人をよく見てからカードを見ると、不思議とぴったりくるものが見つかる。カードが決まると、言葉は自然に選ぶことができた。

全員が選び終えると、褒められる人の前にカードと言葉を並べて「褒めタイム」が始まる。慣れない褒め言葉に「本当に?」「そうかなぁ」と照れながらも、どこか嬉しそうな様子。カードや言葉は人それぞれ違うが、どれもその人の雰囲気に合っていて、選んだ人の感性が見えるのも面白い。

全員を褒め終えた後、自分に選ばれたカードと言葉の中から一番気に入ったものを発表する。

「理想の姿だったから」
「予想外のカードで嬉しかった」

など、感じ方はさまざま。人によって嬉しいポイントが違うことも興味深い体験だった。
セルフコンパッションとは「自分自身に思いやりを向けること」。その第一歩として、他者に褒めてもらい、自分を知るきっかけをつくるのがこのゲームの狙いだ。

たった4回しか会っていない人からの言葉だけでは、少し現実味がないかもしれない。しかし、アートカードがあることで言葉が視覚的なイメージとして伝わり、「こんなふうに見られているのか」と感じることができた。
また、カードを選ぶ側としては、カードから言葉が引き出される感覚もあり、イメージの持つ力を強く感じた。

このゲームは、自分を知るだけでなく、SAV(Social Art View)への苦手意識を和らげるきっかけにもなった。
これまでSAVでは、目の前の絵の情報を正確に伝えようとしすぎて、画家の意図や表現まで考えが広がらなかった。

しかし、このゲームのように
「まずよく見て、感じたことを素直に伝える」

そんな気楽さで向き合えば、SAVはもっと楽しめるのではないかと感じた。
前回に続き、ピュアな目と心で物を見る楽しさを感じた5日目だった。

文責
ツキオカマキコ
(第5期修了生 身近なアートコミュニケーター)