活動紹介・イベント

対話型グループ絵画鑑賞(SAV)とは?

見るから話す。新しいスタイルの美術鑑賞。
~暗闇から世界へ。「見えない人」の「みえる世界」とは。~

グループが一つの作品を前にし、それぞれの感想や自由な発想を対話しながら行う美術鑑賞の方法として、ニューヨーク近代美術館( Museum of Modern Art)で開発された「VTS(Visual Thinking Strategies)」と呼ばれる鑑賞方法があります。

通常の美術観賞とちがい、一点ずつの作品について自由に深く対話していくということが大きな特徴です。
SAVとは、VTSに視覚障碍者の方を迎え一緒に鑑賞する方法です。お互いに感じる新しいイメージに出会い、やさしさに接することで、新たな発見につながります。

実際の絵

目を使わずに言葉だけ聞いて描いた絵

実際に行った対話型グループ絵画鑑賞(SAV)

山口蓬春さんの”耕牛”を対話型グループ絵画鑑賞(SAVと略します:ソーシャルアートビュー)した時の流れをご紹介します。
Yさん

部屋の中で一番大きな画です。

MTさん (視覚障碍者)

部屋の中で大きな画なんだよね?

Yさん

はい。そして右下に”どくだみの白い花”があります。

MTさん (視覚障碍者)

牛の毛並みは??若い牛か?年を重ねた牛か?

Tさん

若い牛が濃厚作業から解放され佇んでいる感じかな

Iさん

牛の顔は左を向いていて、角が生えています

MTさん (視覚障碍者)

水辺と空の境目はあるか?どれくらいが空でどれくらいが水辺?

Mさん

3分の1は水辺で3分の2は空っぽいが、境目はぼかしてみえない

Kさん

紙が折れたような白い縦線や牛の顔の書なの水辺の白い点があります

皆でこれは何だろう?と一斉に考え・・・シーンや情景などの物語をみんなが自分の頭で考えられる。
視聴覚障碍者の方のMさんの息遣いや表情の変化。
何かをイメージできた時の皆さんの明るい笑顔が印象的なSAVの幸せな瞬間でした。

対話型グループ絵画鑑賞(SAV)は、誰でも参加できるの?

「対話型グループ絵画鑑賞」年齢問わず誰でも参加可能です。参加者もボランティアも募集しているのでお気軽にご参加ください。

対話型グループ絵画鑑賞(SAV)参加へのお問い合わせ

VTSと何が違うの?

SAVとは、VTSに視聴覚障碍者の方を迎え一緒に鑑賞する方法です。お互いに感じる新しいイメージに出会い、やさしさに接することで、新たな発見につながります。

対話型グループ絵画鑑賞(SAV)は、参加者・ボランティアや会員などのサポーターもともに募集しております。
イベント情報についてはFacebookページをご覧ください。

新しい取り組み

 

新しいスタイルの美術鑑賞 ~ボタンひとつで仲間と繋がる~
どこにいてもだれとでも。新たな世界を身近に感じることができる
オンラインSAVの取り組みなどを予定しております。

オンライン対話型SAVを始めます
手順としてはZoonなどのツールを利用して行います
新プロジェクト
新プロジェクトに参加して、活動領域を広めています。
三鷹まちづくり総合研究所
三鷹まちづくり総合研究所の『まちづくり研究員』提案コースの委嘱を受けて活動

イベント案内

最新のイベント情報についてはFacebookでも発信しています。
イベントへのお問い合わせは、下記のボタンからお気軽にお問い合わせください
 
ステップ イベント内容
練習 トレジャーハンティング、企画のために練習、調査する
啓蒙 セミナー会場を利用して多人数で楽しむ
本番 目の不自由な方と晴眼者共に美術館で対話型グループ絵画鑑賞